◎ 決算の手順 (流れ)



確定決算(正しい経営結果の把握)のための決算手順(流れ)


◎ 決算書は、単に数字を集計したものではありません
− 経営者の意思が反映されたものです −



◆ 月次の試算表ができると 『 決算 』 をします



決算の手順 (流れ)

(1)「棚卸表」の作成

◆ 年末の実地棚卸し(在庫数量)
棚卸金額単 価×在庫数量

色々な 「評価方法」 があります (<例>最終仕入原価法等)

(2)帳簿の「各勘定残高」の照合

(イ)試算表の「資産・負債」の各科目について、現物 や 明細書・補助簿等と合っているか再度確認
(ロ)「全科目」について、会計・税法の各種の規定に則した処理をしているかを再度確認し、 同時に、税法上 認められる処理(節税)等のモレがないかを確認します。

(3)決算整理事項(項目)

 @ 売上・仕入の帳端計上・ 自家消費の計上
 A 前払費用・未払費用の計上(整理)
 B 家事関連費の整理
 C 租税公課(公租公課)の内容
 D 検討すべき事項
 (@)資本的支出と修繕費 (A)貸倒れの処理等
 (B)資産の評価損の適用の可否
 E 減価償却費の計算(繰延資産)
 F 消費税についての整理(納付すべき消費税

◆ 「決算整理事項」 は、上記以外にも事業の業態・月次の処理方法 等によって、特別な(別の)処理がある場合があります

(4)青色申告の特典

 @ 貸倒引当金の繰入・繰戻し
 A 青色申告特別控除額

(5)決算書の作成・・・・B/S・P/Lの作成



◆ 「決算書」 ができれば、”前年との対比”等 『 決算を検討 』 します



前年と比較し、増減額の大きい科目について 原因・理由等 を調べ検討します

◆ この段階で、”決算数値の間違い” が発見されることもあります
◆ 決算の 「検討項目」 の主なものは、@ 粗利益率 A 特前所得金額です

今年の決算結果を吟味し、来期 及び 来期以降に向けての 「反省」 と 「経営の方向性の確認 及び 経理処理の検討」 をします



≪事業に戻る≫  ≪医院開業に戻る≫

→ 業務案内に戻る



決算は、税務署の為にやるのではありません。決算書は、御自身が営んでこられた事業の一年間の経営結果を吟味・反省し、来期に向けその経営努力の方向性について検討する為に”活用”すべきものです。

☆経理は、事業の要です。決算書は、事業を行っていく上での羅針盤です☆




mail: hy1950@manekineko.ne.jp
tel: 06-6681-2144  税理士 服部行男
http: //www.manekineko.ne.jp/hy1950/